世界のAI人材・企業などへ、どう東京の魅力を発信すべきか

仮説を書くと

  • 結局、戦略レベルではお金の多寡がいちばん効いてくるのではないか
    • 投資金額の大きさで、対GDP比で他の都市や国に負けないようにする
      • 確かNY市、パリ市とか上海市は市単体でかなりの額を投資していた気がする(要調査)
      • 対GDP比でいちばん投資します、と言えると強い
      • マーケットがあるとわかれば参入することもありそう
    • 純粋なAI向けの投資金額だけで負けないのが難しければ、AIの中でも領域を限定した上で確実に領域別世界一を取りに行く
      • ロボティクス / バイオ / マテリアル / Enterpriseなど東京が強くなりうる箇所に集中投下する戦略がありえそう
  • その上で、戦術レベルの制度設計 / マーケティングをすべき
    • 開発組織を作ることに対するインセンティブ付けをする
      • 営業組織ではなく開発組織を誘致したい
        • 海外のプロダクトを「売られるだけ」ではなく技術的な交流ができることが重要
      • 営業組織を作るためにブランチを作ろうとしている動きをいち早く察知し、開発組織もあわせて作ることでxxxxの優遇が受けられるよという話をしにいけると良さそう
        • 東京に拠点を作ろうと意思決定した企業に対して開発組織づくりもアップセルするのが一番コンバージョン率たかいのではないか?
          • どうせオフィスとかもつくる/借りるし
    • 条件を満たすAI関連企業は移転から数年は減税されるとか?
      • 複雑な地方税減税スキームが組めるのかは要精査
    • 大企業に対する営業コストの低さが訴求ポイントとしてありそう
      • 東京都は面積あたりの大企業比率が非常に高い
      • エンタープライズ向けソリューションの営業でいうと実はコスパが良い街であるとはいえないか
      • 故にすぐに話をできるためには海外ブランチを作る必要があるという主張ができそう
    • 海外のテック企業向けに外交する組織、チームを用意する
      • 外部人材を上手く使うこともありうると思う(自前調達が難しそうなので)
      • 例えばVCの人に外交ロールを持ってもらい、成果報酬型の案件として発注する等
        • さまざまな利益相反のケアなどが必要なので現実的かどうかはよくわからないが
  • 企業誘致はまとめると、こんな感じ?
      1. 東京は大企業密度が高く、Enterprise向けプロダクトの営業効率が極めて高く、市場も大きいことが周知される
      1. エンプラ向け製品を売るためにはどうせ営業組織を実際に置かなければいけなさそうなので、東京にブランチを作ることを検討してもらう
      1. そこで相談に乗ってきた人たちに対して「実は開発組織まで作るとこういう優遇があってね」という話をする
      1. 東京に営業組織だけではなく開発組織も持ってこれる → 人材市場も活性化する
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東京がAI人材と企業を誘致するためには、高報酬だけでなく、総合的な魅力の向上を図るべきだと考える。確かに欧米と同等以上の報酬を提示すれば短期的な誘致効果は見込めるが、財政的な持続可能性が課題となる。むしろ、ビザ取得の簡素化や、国際的な研究機関・企業との連携強化を進めることで、長期的に魅力ある環境を整えるほうが効果的ではないか。さらに、生活環境の整備や、家族を伴う外国人AI人材への支援など、日本特有の強みを活かすことも重要である。今後は報酬以外の要素を重視した誘致戦略をどこまで強化できるかが鍵となるはずだ。高報酬戦略とそうでないアプローチのバランスをどのように取るべきかが大切であると考える。

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衛生面やインフラ、治安といった住みやすさ、と言う点では諸外国と比べてかなり優れているのではないか。高報酬だけでなく、その事実を広めることも重要になると考えられる。

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高額報酬については、東京都(というか行政)としてどのようなアプローチができるのかが見えにくい気がします。
企業がどんな報酬体系にするかは企業の自由であり、条件付きで補助金や減税をすることで誘導するのは効果が不透明&反発が大きいのではないでしょうか。

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Sakana AIを例にとると、日本を選んだ背景として以下の点があるようです

  • Googleの渋谷オフィスで勤務経験あり
  • 米中による寡占への危機感
  • 日本の人材への期待(コスパの良さ)
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  • モデルの訓練費用を補助金で負担するという話について
    • これは実際に補助金を受けた会社の人たちからすると評判が悪い部分もあり注意が必要そう
    • 完全に未確認情報だけど、予算消化のためにほとんど意味のない計算を回さざるを得なかったという例があったらしい?(注:完全に真偽不明)
    • 単年度予算に縛られた補助金、よりもインセンティブがアラインするやり方にしないと貴重な資源が失われてしまいがちなのではないか
    • むしろ達成度ベースで賞金を与えるアプローチの方が健全な可能性がある
      • 子ども家庭庁が10億円かけてAIモデル撤退せざるを得なかった話なども、業者はデータセット整備に徹してモデル開発は公募するKaggle的な発注アプローチがあったのではないかと思う
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junさん、ありがとうございます!反応がすぐできずすみませんでした。AIカンファレンス、とても良さそうですね。具体的にどのような要素(会場? プログラム? ピッチの機会? それ以外のホスピタリティ?)があると、世界のAI企業が注目してくれそうでしょうか。また、そういう機会が多くあると確かに補助金などに関する議論も進みそうですね。CESやSXSWぐらいの規模だとインパクトがありそう。

NAGAIさん、ありがとうございます! 海外のAI企業や研究者が日本でストレスなく働くためには必須の要素な気がします。

tamiさん、ありがとうございます。高度人材が東京に定着してもらうにあたっては、

  • 研究面での環境整備(ご指摘いただいたような研究とビジネスのシームレスなつなぎこみを含む)
  • 十分な報酬とその他条件の提供
  • 大前提としてのAI研究に最適な法的、社会的環境の整備
    はご指摘のとおり必須に思えます。どれも同時並行できそうではありますが、どれが一番クリティカルなんですかね……?

kimuraさん、ありがとうございます。分けて書いていただいたように、
・企業
・大学
・AI人材
というターゲット別の分類は割と筋が良さそうですね。ちょっとその方向でトピック分割なども含めて考えてみます。

NAGAIさん、ありがとうございます。
東京にAI人材や資本が一極集中している特徴は、魅力となりうるのでしょうか? また、魅力と感じてもらえるとすれば、どうすれば認知度が上がっていくでしょう……? 重ねてアイデアいただけたら嬉しいです!

NakataniHibikiさん、ありがとうございます。面白いアイデアですね!
他産業との不公平感を軽減しながら、産業政策としての有用性について国民(ないし東京都民?)の理解を深めていく必要があると思いますが、どういう発信の仕方だとAI系企業への法人税減税が実現に近づけられると思いますか?

sss000さん、ありがとうございます。
面白いですね。アニメ作品がAI技術を最大限駆使していることそれ自体の広報もあるとよさそうです。また、そのような人材や企業が「東京でないとアニメを作れない」「東京だからこそアニメを作りたい」環境を作るにはどうすればいいでしょう?(単なる発信だけだと、別の都市にコピーされてしまいそうなので)

domy1980さん、ありがとうございます。
小さいプロジェクト単位で、街のあらゆることに生成AIを利用してみる、というのは面白そうですね。前向きになってくれそうな課題とかの選定ができると一気に進みそうなアイデアです。
トヨタのWoven Cityとかの特区みたいなイメージでもよさそうですよね。ただ、東京みたいな人の多いところだと、なかなか地域住民の支持を得るのが難しそうではありますが……。特区はどうしているんだろう?

westcoasterさん、ありがとうございます。
結構すでに筋のいい施策はやってるのに、知られていない、みたいなところに課題は多そうですよね。未来創造人材ビザとかデジタルノマドビザの知名度があまり伸びてこないのって何が原因なんでしょうね?
また、ジャパントリップも面白いと思いました。アメリカで留学生や外国籍の若手研究者が研究を続けづらくなっているのは、由々しき事態ですが、日本にとってチャンスとも捉えられますしね。

sakana AIの事例も勉強になります。Notionの創業者も一時期京都を拠点にしていましたよね。そういうベストプラクティス(sakanaは一時期ネガティブな話題も出ましたが、持ち直している印象です)が増えてくるといいですし、適切に広報できるといいのですが。

安野さんありがとうございます。
お金が結局大事、というのは割と真だと思っていて、一方で国や都市の文化的背景もあり、都市単独での投資が難しいともある気はするので、官民連携ファンドを組むとかも選択肢に入ってきそうですね。
また、他の人への返信にも書きましたが、

  • 企業
  • 大学・研究機関
  • AI人材個人
    のターゲットごとに施策を検討するのはよさそう(そんなにMECEには切れないのですが、思考の整理として)。あとでそのようにトピックを切り分けてみます。

あと、

モデルの訓練費用を補助金で負担するという話

これ、面白いと思っていて、論点を2つに分けていうと

  • モデルを訓練した効果をどう測るか(達成度ベースとしても、達成度を測るKPIをおそらく官側では適切に判断できないので、判断基準を外注することになる。その場合、官側の監督責任をどう考えるか。また、官側が自分たちで成果を判断できないものへの補助金を出すロジックをどう組み立てるか)

という話、もう1つは

  • 単年度予算に基づく補助金では実効性が低い投資になりかねないよ(だから単年度予算とは違うロジックで特例的に補助を入れてもらう必要があるよ)

という話があると思います。
後者は割と機械的に処理できそうなのですが、前者のほうが根が深そうだなと思うところです。

NAGAIさん、ありがとうございます。

というのはまさにその通りだなと思っていて、一方で、高報酬(あるいは報酬に直結しなくても、充実した投資)が感じられない都市には純粋に人が集まらないとも思うので、どちらも欠かすべからぬ両輪だと思うんです。最高報酬でなくても競争力があると判断される程度の環境的魅力があれば、総合的判断で東京(日本)にきてもらえる、というのはあると思います。
とはいえその報酬も高額化しているのが、当然とはいえ悩ましいところではあるのですが。

Hirayamaさん、ありがとうございます。
衛生面やインフラ、治安などの要素は優れていると、自分のそこまで多くない海外経験からも思います。他方で、英語があまり通じないところ、またやや外国人への苦手意識を住民が持っているように感じるところ(これはこの20年ぐらいで随分変わってきていると住民の一人として感じますが)あたりは要改善ポイントだと思っています。
うまく

  • すでに優れている点
  • これから伸びが期待される点
  • 対外的なイメージに反して、東京が劣後していない点
    なんかを広報していけるとよさそうです。

トピックを読んでくださっている皆様、
いつもありがとうございます!少しだけお知らせです。

  • 明日(3月18日)から、このトピック「世界のAI人材・企業などへ、どう東京の魅力を発信すべきか」に寄せられた内容を整理・分割して、いくつか新規トピックを作ってみようと思っています
  • 具体的には、「世界のAI企業にどう東京の魅力を発信するか」「世界のAI研究機関にどう東京の魅力を発信するか」「世界のAI人材にどう東京の魅力を発信するか」など、ターゲットごとの分割を考えています
  • 論点を絞ったほうが、考えるべきことが明確になり、アイデア出しや意見交換、議論が活発になるのではという仮説からです

私も明日以降、よりこの「AI戦略いどばた会議」を覗ける時間が多くできそうなので、少なくとも1日1回はみなさんの意見を拝見して、場合によって返信などするタイミングを増やせればと思います!
まだまだこのサイトは実験段階の様相も強いです。
「どうやってトピックを作ると議論しやすいのか?」「あるべきファシリテートはどういうものか?」「AIにどうサポートしてもらうと議論が深まりやすいか?」「どういうタイムラインで結論めいたものを(中間的でも)出せると生産的か?」など、いろいろと試行錯誤していければと思います。
今の時点でこのサイトに来ていただいている方々は、このような実験的な取り組みに前向きに反応していただいている、いち参加者を超えた共同運営者とでも言えるような方々だと思っています。
ぜひトピック自体の内容、またトピック運営の仕方、両方に対して引き続き積極的にご意見いただけたら嬉しいです!引き続きよろしくお願いいたします。

またトピック分割したらお知らせしますね!

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有難うございます。町内会での、地域の困りごとにアドレスしてみる、とかでも良いかも・・・とか思いましてですね・・・:joy_cat:
少しづつでも、コモディティ化して、使う方も自分ごとになってくる(自分でも設計やデザイン・修正ができるとか)と、新しく外部から入ってくるものに対しても理解が進みやすいのでは?とか考えたりしちゃいました。

街自体に、外から来たものを受け入れるだけ、だけでなく、自分達でもここまではできる、なので・・・そんな雰囲気や風土を、少しづつでも作っていけると、素敵かなぁと感じた次第です。

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